イーブーの観察日記

ハゼを中心とした雑多な記録です

新兵器の力

 前回の投稿から5か月ほど経ってしまいました。ブログ名から"日"の字を削除することを検討した方が良いレベルかもしれません。卒論も一段落ついたのでぼちぼちするようにしたいと思います。できるか分からないけど…

 さて今日は最近導入した新兵器ヤビーポンプについて書いていきます。ヤビーポンプとは、干潟の砂の中に潜むスナモグリ等の甲殻類 (ヤビー) を採集する道具です。じつはこのヤビーポンプ、甲殻類だけでなくハゼの採集にも効果的と巷で噂になっているとかいないとか。ハゼが採れるなら買うしかねぇ!というわけで買ってしまいました。

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こんな空気入れみたいな奴でハゼが採れんのか!?

 注文から数日後ヤビーポンプが届きましたが、これ以降ヤビーポンプがヤビーポンプとして働くことはありません。この道具はゴビーポンプに生まれ変わったのです。これから沢山ハゼを吸い上げてくれよと期待を込めつつ、さっそく干潟へ出撃!

 ゴビーポンプ導入からまだ1か月も経っていませんが、以前当ブログで紹介したハゴロモハゼを筆頭に様々なハゼが採れました。ここからはゴビーポンプによって吸い上げられたハゼたちを少し紹介していきます。

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スラっとしたスタイルの良いハゼ

  まずは私がゴビーポンプ導入を決意したきっかけにもなったコモンヤツシハゼ から。このハゼはI島遠征に行った後輩からもらったことがあります。いつか自分も本島で出したいと思っていた矢先、その後輩から本島の干潟でヤビーポンプによって採集したとの連絡が入りました。これはもうヤビーポンプを買うしかないということで、気づいたらポチっていました。ヤビーポンプ入手からたしか3日後くらいに自分もこのハゼを吸うことができました。道具がすごいのか、それとも沖縄というフィールドがすごいのか…

 それにしても何と美しいハゼでしょう。黄色と青の対比、まるで星のような斑点が鏤められた腹鰭、ツンととがった第一背鰭… どこを見ても素敵なハゼです。

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エイリアン!ではなくハゼ。

  お次はチワラスボ属の一種 、今のところ日本国内では沖縄島のとある場所でしか確認されていないちょっと珍しいやつです。どこにあるのか分からないくらい小さな眼、大きく開いた口、異様に細長い体、なんともハゼ離れした見た目をしていますが、腹鰭はしっかり吸盤状になっています。以前にも見たことはあるのですが、今回ヤビーポンプでも採ることができたので記念に載せておきます。

 チワラスボに限った話ではないのですが、この手の鰭の長い魚は鰭立てが難しいです。私はあまり器用ではないのでヨレヨレになってしまいます。

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ギンポなのかい?ハゼなのかい?どっちなんだい!

 次はギンポハゼ。ギンポなのかハゼなのかどっちつかずな名前ですがハゼです。前々から見てみたいなぁと思っていたのですが、なんちゃらスナモグリ?の巣穴を吸いまくっていたら偶然採れました。全長5 cmにも満たない小さなハゼですが、このヘンテコな姿なのでザルに入った瞬間分かりました。パッと見は地味なんですが、よく見ると背鰭に紅白の点模様があったりと意外に綺麗な奴です。

 この他にもまだまだたくさんのハゼを吸いましたが疲れたので今回はここら辺で終わりにします。