イーブーの観察日記

ハゼを中心とした雑多な記録です

渓琉戦隊ノボレンジャー

 最近オンラインG学会に向けた発表準備に追われ、私のただでさえ小さい脳が委縮気味なので、ネタ回を書いて気分転換です。今回は琉球列島の渓流に生きる逞しき戦士達をおふざけ半分で紹介します。題して "渓琉戦隊ノボレンジャー" です!

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琉球の渓流で戦う5匹の戦士、渓琉戦隊ノボレンジャー!

 

  戦隊モノの主役といえばレッド、トップバッターはノボレッドことアカボウズハゼ。炎の如き真っ赤な体、沖縄の川では主に上流域でよく見られるこのハゼ。たとえ行く手に滝や堰があろうとも、燃え盛る遡上能力でノボっていく、ノボレンジャーの頼れるリーダー。夏場は凛々しい姿だが、寒くなるといまいちヤル気が出ないご様子。

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炎の戦士ノボレッド、寒いのだけは勘弁を。

 

 お次はクール系、ノボレブルーのヨロイボウズハゼ。渓流の定番メンツ、激流に負けず岩盤にしがみ付くストイックな奴。レッドに比べて若干遡上能力が劣るのが実はコンプレックス? しかし、そんな心は鎧の内に秘めて今日もノボるブルーなのだ。

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激流だってなんのその、涼やかなノボレブルー

 

 3番手はノボレンジャーの影のリーダー? 琉球列島最強クラスの遡上能力を誇る、漆黒の戦士ノボレブラックことクロヨシノボリ。どんな急峻な河川でもノボり、上流域を我が物顔で占拠する、まさに遡上の鉄人。こんな所にもいるのか!?と、しょっちゅう驚かされる。

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我が遡上能力、とくとご覧あれ!

 

 4番目は、実はそんなにノボれない? ノボレウィング、ツバサハゼ。その名の通り、翼のような鰭を持つツバサハゼ。その翼で華麗に渓流をノボりそうなものだが、案外ノボれないらしい。しかし、その個性的な魅力はノボれなさを補って余りあるものだ。

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実はオレ、あんまノボれないんッスよ。

 

 最後は生まれながらのノボレンジャー。海には下らない孤高の戦士ノボレイエローことキバラヨシノボリ。イエローは海には下らない。生まれた時から滝の上で過ごし、死する時も滝の上。最早ノボる必要すらない、究極のノボレンジャー。イエローの領域には然しものブラックですら中々手出しができない。

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海だと? フン…下らんな。

 

 しょーもない記事ですが、今回はこれでお許しください。またいつか更新します。