イーブーの観察日記

ハゼを中心とした雑多な記録です

オヤジくさい?ハゼ

 前回、短い記事をなるべく頻繁になどと書いたので、頑張ってペースを上げていきたいです。これ以上何かちょうどよい前置きも思いつきませんので早速本題に移ります。

 今日のハゼは、ハラマキハゼ Psilogobius prolatus です。腹巻きと言うと、変なおじさんや加トちゃんバカボンのパパなどオヤジを連想しがちですが、ハラマキハゼはオヤジ臭さを感じさせないとても凛々しい姿をしています。

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そうです、私がハラマキハゼです。

 こちらがそのハラマキハゼです。腹部に白い横線が数本入っており、これが和名の由来と思われます。また、大きく裂けた口も非常に特徴的で、近似するヤツシハゼ属魚類との識別点の一つになっています。標本写真ではかなり薄れてしまっていますが、生時は第二背鰭、臀鰭、尾鰭に青く輝く線が入っており、実に美しい見た目をしていました。この青はホルマリン固定により大きく損なわれてしまうようで、固定槽の中で見る見る褪せていく青を為す術なく眺めておりました。どうにかしてこの色を残したいのですが、何か妙案はありませんかね? 

 某図鑑によると生息水深は1~20 mとされており、干潟でも行けるのではないかと前々から秘かに狙っていた為、このハゼがザルに入った瞬間はテンションがぶち上りました。いつの日かまたこの手で採集し、今度こそは生時の煌きを標本写真の中に閉じ込められたらと思っています。

 短いですが今日はここまで、また近いうちに別のハゼを紹介します。